ソフトSMプレイを行う時に必要な信頼関係と、プレイ上の注意事項をまとめましたので、ご活用下さい。
ソフトSMプレイと不安について
ソフトSMプレイは、通常の世界ではありえない様な刺激を、痛くない程度に与えることで、いつもより強い快感や興奮を、感じることのできるプレイです。
サディズム、マゾヒズムといった性的嗜好を満足させるためのプレイではありますが、ムチで酷いあざができる様に強く本格的に行うSMプレイではなく、「痛くしない」「怪我をさせない」「傷つけない」「危険なことはしない」などを配慮しながら、ライトな感覚で気軽に楽しめるプレイです。
人の五感は、相互につながりがあって、どれか一つでも機能が不完全になると、残った感覚を総動員して、不完全になった機能を補完しようとする様に働き、感覚が鋭くなることが知られています。
この生理現象??を利用して、感度が高くなり繊細になった五感を、最大限に楽しもうとするのが、ソフトSMであると言っても良いと思います。
なぜ、信頼関係が必要になるのかと言うと、ほとんどのソフトSMの行為は、パートナーの一方に対して、何らかの機能を、奪い取るか、低下させる行為を、伴うからです。
例えば、目隠しをされれば、何も見えなくなり、他の五感は敏感になるのですが、どこかにぶつかるかも知れないとか、何をされるかも分からないとか、不安がこみあげてくるのは当然なことだと思います。
恥ずかしい姿で、手足を拘束されて、何もできない状態となった時に、パートナーが予想外の行動を取るのではないかとか、このまま放置されるのではないかとか、大きな不安がこみあげてくる様では、ソフトSMの領域を超えていると言わざるを得ません。

ソフトSMプレイではパートナーとの信頼関係が必須
そんな不安を払拭するために必要になってくるのが、パートナーとの「心の奥底からの信頼関係」なのです。
「この人なら、自分の身を全て任せても良い」と感じるような感覚があれば、信頼関係があると思って良いと思います。
違う呼び方をするなら、「愛」だと思います。
パートナーのことを心から思い、パートナーにもっと強い快感を伝えたいと思う心を持って、プレイするのです。
この様な信頼関係があればこそ、パートナーは心を開いて、身を預けてくれて、真の快感へ向かって進んでくれます。
そして、この信頼関係は、ソフトSMプレイによって、さらに育てていく事が出来るんです。
ソフトSMプレイを行う毎に、パートナーがどれだけ自分のことを考えてくれていたかが分かり、信頼関係がさらに深まっていくのです。
逆に、信頼関係の感じられないプレイがあると、パートナーとの関係は急速に悪くなる可能性がありますから、注意が必要です。
ソフトSMには、信頼関係がとても大切な要素なのです。

二人だけの秘密を大切にする
ソフトSMプレイは、普段では行う事の無い行為となります。
普通の生活とは、ある意味かけ離れたプレイをすることによって、煩わしい毎日の生活から離れて、一瞬の快感が得られるのだと思います。
それだけに、普通の生活を送っている他人から見れば、異常とも思えるプレイとなっていることもあります。
ですから、そんなプレイ内容を、他人に教えるのは、ご法度です。
廻りまわって、パートナーの耳に伝わってしまえば、これまでの信頼関係は、一気に壊れてしまいます。
逆の見方をすれば、ソフトSMプレイを、二人の大切な秘密として、パートナーとの間で育てていけば、さらに信頼関係を強くしていく事ができる様になります。

SMプレイ前に決めておくべきこと
ソフトSMプレイを始める前に、決めておく重要な約束事があります。
その決め事とは、プレイを止める時のストップサインです。
どの様なプレイになるのかによって、サインは変って来るかも知れません。
手を拘束すれば、手を挙げることはできませんし、口枷すれば、しゃべれませんし、目隠しすれば、目で訴えることもできませんから、プレイ内容によって、サインを決めておきます。
「もう、これ以上はムリ!!」と思った時に、このサインを出します。
このストップサインが出たら、プレイを速やかに停止したり、緩めたりしましょう!
ストップサインを出せば、すぐに開放されると言う認識があるからこそ、ギリギリの刺激状態になるまで耐えることが出来て、最高の快感を感じることが出来るとも言えますから、必ずサインを決めて下さい。

道具は厳選し清潔なものを使用する
ソフトSMプレイに使用する道具は、事前に用意しておきます。
色々なグッズが販売されていますが、パートナーのことを一番に考えて、グッズ選定します。
ソフトSMプレイと言う事ですから、できる限り肌に優しくて、肌になじみやすい素材のグッズを選択するのが良いでしょう!
パートナーを傷つけたり、危害を与えない様な道具を選ぶのは当然のことですが、「見た目が強そうだけど、実際に使用してみると、刺激は優しくてまろやか」と言うのが理想的だと思います。
また、清潔な道具が使用できる様に、メンテナンスしておくことも重要です。
ソフトSMプレイでは、グッズに汗や体液などが付着することが考えられますが、使用後のメンテナンスが不完全ですと、雑菌が繁殖したり、カビが発生することもありますから、注意が必要です。
ソフトSMプレイは両者合意のもとで始める
ソフトSMプレイを始めるときに、重要な事柄があります。
それは、パートナーとの間で、プレイを始めることを確認した上で、プレイを始めると言うことです。
いきなり、トラップをかける様にして、プレイを始めてはいけません。
予想していない行動は、不安を呼び、恐怖感や不信感を生んでしまいます。
最悪、その行為がトラウマになって、長期間に亘り、パートナーを精神的に痛めつけることになるかもしれません。
そんなことにならない様に、事前に話し合い、合意を得てから「これから始めるよ!」とサインを出して開始します。
常に、パートナーの気持ちを考えて、行動することで、最高の快感をお互いに感じることができる様になるのです。
プレイ中は 安全を最優先する
ソフトSMプレイを行うにあたって、最も重要なことはプレイの安全性です。
ソフトSMプレイは、パートナーの五感の一部や、行動を制限することによって、新しい次元の快感を得る行為ですから、プレイを開始すれば、ほとんどの場合、パートナーの感覚や行動が、何らかの形で制限されている状態となります。
強い緊縛や拘束、首付近の圧迫などは、呼吸への障害をもたらす可能性がありますし、必要な血流を止めてしまう可能性も考えられます。
さらにパートナーの拘束状況によっては、その状況から逃れるすべを奪われてしまっているかも知れないのです。
ソフトSMプレイを開始するにあたっては、そんな事にならない様に、最大限の配慮を行って下さい。
安全なプレイへの配慮が、パートナーに対して「愛情」として伝わることも付け加えておきます。
パートナーの様子を常に見守る
ソフトSMのプレイ中は、常にパートナーの様子を見守ることが重要なポイントです。
充分に安全を配慮したと思って始めたソフトSMプレイでも、パートナーの体調不良によって問題が発生したり、考えもしなかった事態が起きている可能性もあります。
パートナーのリアクションや、顔色などに、異常がないかどうかを、常に注意を払って、確認してください。
こうする事によって、ほとんどの問題発生は防げるものと思います。
拘束痕が残らない様に配慮する
ソフトSMプレイでは、ロープや手枷・足枷などを使って、手足などを拘束する行為が多く行われます。
プレイの成果を最大限に引き出すために、次第に強い拘束へとエスカレートしていくことがありますが、痕が残らない様に配慮する必要があります。
「こんな痕が残ってしまっては、明日、会社へは出社できない...」なんてことにならない様に、注意して下さい。
軟らかい素材のグッズを選ぶ様にすれば、拘束痕はほとんど残りませんので、グッズ選定の時から、拘束痕についてよく考えておく必要があります。
安いものでは、材質が硬かったり、バリがあったり、皮膚への摩擦が強かったりして、パートナーの身体を傷つけやすくなる可能性が高くなります。
パートナーのことを常に考えながら、選定して下さい。
公衆モラルにも配慮する
ソフトSMプレイは、何度も繰返すうちに、プレイ内容がエスカレートしていく事があります。
外出プレイやお散歩プレイなど、公共の場所でプレイする場合には、公衆モラルに配慮する必要があります。
リード無しの首輪をつけるだけでも、ドキドキする様な興奮を覚えることが出来るので、この様なプレイを否定はしませんが、やはり公衆の面前であることを前提に、モラルを守る必要があると思います。
回りの人に、不快な思いをさせたり、通報されるようなことが起きない様なプレイにとどめる様にしましょう!
プレイ後は相手を支配しない
ソフトSMプレイを始める時には、パートナーと両者合意で始める様にすることは説明いたしました。
それでは、プレイを終える時はどうするのでしょうか?
やはりソフトSMプレイ終了時にも、何らかの形で、パートナーとの間で、プレイは終わりであることを確認しあうことが重要です。
「今日は、これで終わりにしようか!」ぐらいの言葉で良いのですが、この終了宣言をを発した時から、また普段の生活環境に戻る様に、スイッチを切り替えてください。
この終了宣言のサインが無いと、いつまでもパートナーを支配していた感覚が残ってしまったり、支配され感が残ることになります。
ソフトSMプレイは、あくまでも、パートナーに、いつも以上の快感世界に浸ってもらうためのプレイです。
ご自分が、パートナーを支配続けるための道具ではありませんので、区切りを付けることが大切なのです。
開始と終了が、はっきりしていれば、次のプレイ時にも、ソフトSMの快感に、強く没頭できるのです。
常に、パートナーの快感と幸せを考えて行動すれば、自然とこのようなプロセスを踏めるようになります。
パートナーとの強い信頼が、ソフトSMプレイを支えていることを良く理解しながら、プレイを楽しみしょう!
ソフトSMプレイにやさしい道具達
ソフトSMプレイで、パートナーを拘束する時に使用するグッズの素材には、次の様な特性が要求されます。
- パートナーにケガをさせない
- 肌になじみやすく、肌触りが良い
- 締め付けても、拘束痕が残りにくい
- 見た目が強そうでアピール力や印象力に優れている
一見、真逆な要求事項が並んでいる様ですが、「強そうで痛そうだけど、実際は柔らかくて肌への影響は最小限となる」と言う感じとなります。
そんな素材があるのでしょうか?
実は、あるんです。
それは、本革素材です。
強い引っ張り力にも耐える強度を持ちながら、肌に優しいのです。
そんな、本革製の手作りグッズについて、紹介しますので、参考にして下さい。
本革製の首輪とリード
本革製の首輪とリードです。
優しくて、滑らかな手触りに仕上げられています。
高級感に加えて、重厚感のある質感を合わせ持つ牛革仕上げです。
首輪には、3個のDリングが付属しているので、リードだけでなく、他のグッズとの接続も可能です。
本革製の手枷
手首を拘束する手枷です。
手枷の内側は、やさしくて滑らかな手触りなので、安心して使用できます。
頑丈なDリングが付いているので、左右の手や他の部位と簡単に接続でき、いろいろな楽しみ方ができます。
手触りの良い牛革は、激しく引っ張っても丈夫であるだけでなく、肌を痛めることはありません。
本革製の足枷
足首を拘束する足枷です。
熟成されたワインの様に、深みのあるワインレッド色が、目を引きます。
厚めの牛革で、重厚感と高級感が漂います。
肌に食い込むほどに、激しく使用しても、肌にやさしい素材です。
本革製の太腿枷
太腿に着ける太腿枷です。
3つのDリングが付属していて、両太ももの連結だけでなく、手首や足首との連結も同時にできる仕様です。
多くの調節穴をありますから、男女を問わず、どの様なサイズの方でもご使用いただけます。
本革製のパドル
ワインレッドの本革製スパンキングパドルです。
表面に入ったタッセルによって、軽く叩いても、あたかも激しく叩いたかの様に、ハリのある印象的な音が響き渡ります。
重厚な牛革による叩き心地は、他では体験できない支配感と服従間を生み出します。
(写真提供協力 撮影者:naH、kenken モデル:うろこ、Nao)